(期間損益報告書:2018/04/11〜2018/05/04:実現利益35,432円)
トライオートETFではマイページに報告書ダウンロード機能があるので、
確定申告の際の計算や必要書類の提出はカンタンに行えます。
現物のETFであれば株と同じように「特定口座」で源泉徴収が可能ですので、
確定申告をする必要はありません。
特定口座とは
源泉徴収のあり・なしを選べる証券口座です。
源泉徴収ありの場合は証券会社が株式売買で得た利益にかかる、
税金の計算から納付までを代行してくれます。
ですがトライオートETFは為替リスクや手数料コストをなくすために、
「CFD」の仕組みを使っているのでFXや先物取引同様、確定申告をする必要があります。
CFDとは(Contract For Difference)
差金決済取引のことです。
世界の株価指数、個別銘柄、金や原油など、商品や債券まで幅広く投資ができます。
ですのでFXはCFDの中の「通貨」に絞った金融商品と言えます。
確定申告をする必要がある方は以下です。
対象 | 条件 |
---|---|
給与所得者 (サラリーマン) | 1.年間給与が2,000万円を超える 2.給与、退職所得以外の年間所得が20万円を超える |
退職者 | 1.退職所得があり、それ以外の所得による納税がある 2.公的年金などの収入が年間400万円を超える 3.公的年金など以外の所得が年間20万円を超える |
その他 | 1.自営業で納税額がある 2.給与所得がなく年間所得が38万円(基礎控除)を超える (主婦や専業トレーダーなど) |
そして課税対象と税率は以下です。
1月1日から12月31日取引終了時(1月1日5時55分)までに確定した損益
(取引報告書の入出金履歴で確認できる金額:取引損益、分配金、金利)
評価損益は確定前の含み益ですので、課税対象にはなりません。
20.315%(所得税15%、住民税5%、復興特別所得税0.315%)
(FXや先物取引と同じ申告分離課税となります)
申告分離課税とは
他の所得と分離して税額を計算し、確定申告によって納税する課税方式です。
分離という言葉がありますがFX、日経225先物、商品先物などは損益通算が可能です。
対して株式、ETF、投資信託とは税制の扱いが異なるので損益通算はできません。
利益(損失)を計算する際は金利と必要経費を差し引きます。
金利は報告書ですでに計算に含まれていますが、必要経費は自分で調整します。
ですので必要経費を適切に組み込むことで、節税効果を生むことができます。
ここでいう必要経費とは「トライオートETFのためにかかった費用」です。
例えば関連書籍代、セミナー参加費、交通費などは信ぴょう性が高いので、
レシートや領収書を取っておいて経費計上した方が良いと思います。
(確定申告時には提出しませんが、税務調査時に必要になります)
利益が上がり該当条件を満たせば確定申告が必要ですが、
「損失」が生じた場合も確定申告をした方が将来的にお得になるケースがあります。
それは繰越控除です。
トライオートETFでは確定申告をすることで、
損失が生じた年の「翌年から3年間」損失を繰り越すことができます。
これにより翌年以降に出た利益と繰り越した損失を差し引きすることで、
課税所得を減らす(納税額を減らす)ことができ、節税効果が生まれます。
(繰越控除の適用を受けるには「毎年」確定申告して損失の申告が必要です)
トライオートETFの税金と確定申告についてまとめます。
1.FXや先物取引同様、確定申告をする必要がある
2.FX、日経225先物、商品先物などは損益通算ができる
3.必要経費を計上することで節税効果が生まれる
4.損失が出ても確定申告をすることで、繰越控除が適用できる
5.報告書ダウンロード機能があるので、損益計算と書類作成がカンタン